お受験の真っ最中の頃、お受験の世界がすべてに見えてしまう時期がありました。
よい結果をださなければならない。と自分自身を追い込み、そして息子のことも追い込んでしまっていました。
他の子と比べては、「どうしてできないの?」「なんでやらないの?」と思った、だけでなく、言ってしまっていました。
そんなとき、こんな言葉に出会いました。
「いい子」とは大人にとって「都合のいい子」のことです。
いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。
これは、児童精神科医である佐々木正美先生の本の、「目次」のひとつに過ぎないのですが、目にしたとき、ハッと思いました。
私は、勝手に理想の子供象、こういう子ならご縁をいただけるという象を作り出し、子供をそれに当てはめようとしてる、と。
本来小学校受験を始めたのは、よりよい環境で、自分の好きなことをして、子供らしく、個性を存分に伸ばし、こころ豊かな子に育ってほしい。
そう思ったからなのに、いまは、私たち親の求める通りに、子供らしく無いことをさせて、画一的なことを押し付けているんじゃないか。。
この時期、小学校受験の指南本を読み、何かしら”正解”を見つけようと探し続けていましたが、そのような本は、気持ちを焦らせるだけ。先輩ママの合格体験記など読もうものなら、自分と比較し、我が子と比較し、あれができてないからダメなんだ、これもできてないからダメなんだ、と後ろ向きな”不正解”しか見つかりません。
そんな中で出会ったこの本は、あくまで育児について書かれた本であり、お受験に直結するノウハウは一切書いてありません。
でもだからこそ、私が、子育ての本質を忘れそうになっていたことに気づかされ、これが正解なんだと素直に共感できました。
そして、再び、お受験をゆったりとした気持ちで取り組めるようになりました。
今のお受験生活は、子どもの成長のほんのひとコマに過ぎない。お受験は、ゴールじゃない、ただの通過点なんだ、と。
同じ目次に、こんな言葉もあります。(ほんとにこの本は目次がすごいんです。)
乳幼児期にやり忘れたから「手遅れ」などということはありません。
何歳からからでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。
長男は、お受験活動を経て小1になりましたが、これはただの通過点。
大人になるまでに豊かな心を育てていくための活動は、これからも続きます。
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